国立天文台と東京大学などの国際研究チームは1日、宇宙で生まれたばかりの銀河を発見したと発表した。人工知能(AI)を使い観測データを解析し、4.3億年前の宇宙で見つけた。100億年を超える太古の宇宙では形成初期の銀河が多数見つかっているが、宇宙年齢では最近と言える時期の赤ちゃん銀河は珍しい。宇宙の進化の謎解明に役立つ成果だ。
この銀河の名前は「HSC J1631+4426」。地球から見ると、夏の星座「ヘルクレス座」の方向に4.3億光年離れた宇宙にある。年齢は、太陽系が属する天の川銀河(銀河系)の約1千分の1にあたる1000万年程度と見られる。盛んに星が生まれているものの、質量は天の川銀河の約10万分の1という軽量で、銀河でありながら星団と同レベルという。
国際研究チームは米ハワイにある「すばる望遠鏡」の4000万個という大規模観測データを活用した。「機械学習」というAIの手法で解析して形成初期の銀河を探し出した。
発見した銀河の光を観測したところ、酸素量が太陽の1.6%しかなく、これまでの銀河に比べて最も少ないことが判明した。宇宙誕生時は水素など軽い元素しか存在していないが、星の誕生や爆発を繰り返すことで酸素など重い元素ができる。酸素の量は銀河の若さを調べる手がかりとなる。発見した銀河を構成する星は最近できたばかりという。
宇宙は約138億年前に誕生して星が生まれ、さらに星の大集団である様々な銀河が形成されていったと考えられている。天の川銀河もその1つだ。ただ宇宙は数十億年前から加速膨張が優勢となっており、最近は銀河の形成が進まない傾向にあるとされる。今回の銀河が最近生まれたものであることから、「最後の世代の銀河を見ている可能性がある」と国際研究チームは話している。
研究成果は米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」の電子版に3日付で掲載される予定だ。
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August 01, 2020 at 10:00AM
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赤ちゃん銀河を発見、年齢約1000万年 東大・国立天文台 - 日本経済新聞
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