いわき市常磐湯本町の和菓子の店久つみは、新型コロナウイルス感染症の終息を願い、疫病から人々を守る妖怪「アマビエ」を描いた「アマビエどら焼き」を販売している。「病気で苦しい時だからこそ、どら焼きでみんなを笑顔にしたい」との思いを発信する。
アマビエは江戸時代に現在の熊本県に現れたとされる半人半魚の姿の妖怪で「病がはやったら、私の写し絵を人々に見せよ」と告げたと言い伝えがある。
感染症拡大で、いわき湯本温泉のある湯本地区では観光客が減少、同店でも３月下旬ごろから客足が落ち込んだ。病気の終息を願い、地元の活気につなげようと４月中旬から発売した。
１個１７０円（税抜き）で、抹茶味の生地に、九頭見（くつみ）恵友店主（７３）と娘の若松晶子さん（４４）が焼きごてで一つ一つに絵を描いている。えくぼと四角い目が特徴の九頭見店主のどら焼きには金時豆とクリームを合わせたあんが、柔らかいタッチでうろこや目が描かれた若松さんの商品にはぎゅうひが入っている。
会員制交流サイト（ＳＮＳ）で写真を公開したところ市民らが次々と訪れ、用意したどら焼きを完売する日もあった。九頭見店主の妻淑子さん（７２）は「新型コロナのピンチをチャンスに変えたい。心を込めた商品で元気になってほしい」と笑顔を見せた。時間は午前１０時～午後６時。問い合わせは同店へ。
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May 12, 2020 at 06:56AM
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「アマビエどら焼き」販売 いわきの和菓子店、新型コロナ終息願う - 福島民友
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