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宇宙から地下の鉱物が分かる、宇宙ハイパースペクトルセンサーと新ビジネス - 日経xTECH

 宇宙から地球を見つめる地球観測衛星の中でもやや変わり種が2019年末に打ち上げられた。日本の国石「ひすい」と同じ名を持ち、経済産業省が開発を主導したハイパースペクトルセンサー「HISUI(Hyperspectral Imager SUIte)」を搭載した衛星である。HISUIは国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられ運用を開始した(図1)。

図1 ISSにある日本実験棟「きぼう」の船外に取り付けられた「HISUI」(写真右から4番目の大きなペイロード) ©JAXA/NASA

(写真提供:宇宙システム開発利用推進機構)

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 ハイパースペクトルセンサー(HS)とは、太陽光が地上に当たって反射する可視光や赤外線を捉え、100以上の連続した細かい波長域に分けて観測できる光学センサーである1)。現在、多くの衛星に搭載されて稼働している光学センサーが太陽光の地表からの反射光を数種類の不連続な限られた波長域で観測するのに対し、圧倒的に広い波長域で地表を撮影できるのが特徴だ2)

 宝石のひすいは地中の宝だが、宇宙空間に浮かぶ衛星に搭載されたHISUIは地表を観測することで地中に埋もれた宝、鉱物資源や石油の鉱脈発見に役立つ。2000年に米航空宇宙局(NASA)が先駆的なHSを人工衛星に搭載したものの、実験衛星としての位置づけであり、技術的ハードルもあって次々に後継機が打ち上がるという状況にはならなかった。HISUIはNASA、中国、イタリアに続く世界で4番目の衛星搭載型の宇宙HSである3)。このうち「現役」の宇宙HSは、イタリアのHSと日本のHISUIの2機しかない。大きな可能性を持ちながらも、利用が難しいといわれる宇宙HSだが、2020年代半ばにかけて、欧米が新たにHS搭載衛星を打ち上げる計画だ。

 宇宙HSでどんなことができるのか。石油・鉱物資源探査だけでなく、農業や環境にも利用可能なHISUIの可能性と現状の技術課題を解説する。

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