安倍晋三首相は21日、トランプ米大統領と約1時間15分電話し、北朝鮮情勢などを協議した。終了後、首相は公邸前で記者団に「最新の北朝鮮の情勢について分析をするとともに、今後の対応について綿密な擦り合わせをした」と語った。トランプ氏と金正恩（キム・ジョンウン）委員長による対話に関し「米朝プロセスを完全に支持する」と伝えた。
電話協議はトランプ氏の要請で実施した。北朝鮮は12月になって2度「重大な実験」を実施したと発表した。北朝鮮が挑発行為をした場合の対応も議論したとみられる。
首相は「危険な挑発行動を断固批判するとともに、平和的な対話を通じて北朝鮮が朝鮮半島の非核化に向けて取り組むように強く求めていく」と強調した。23日からの中国訪問に触れ「習近平（シー・ジンピン）国家主席との会談や日中韓の首脳会談を通じ、地域の平和と安定に向けてしっかり議論する」と語った。
日本側の説明によると、イラン情勢を巡り首相は20日のロウハニ大統領との会談の結果をトランプ氏に伝えた。中東の情勢安定に向け緊密に連携することで一致した。安倍首相は20日の会談で核合意を完全に履行するようロウハニ師に求めたほか、独自に海上自衛隊を中東に派遣し米国主導の有志国による「海洋安全保障イニシアチブ」に参加しないことを説明した。
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2019-12-21 13:57:47Z
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