室蘭工大など開発の人工衛星完成｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

室蘭工業大学などの学生が開発を進めてきた超小型の人工衛星が完成し、来年にもロケットで国際宇宙ステーションに向けて打ち上げ、宇宙空間で実証実験を行うことにしています。

完成したのは人工衛星「ひろがり」で、▽高さ２０センチ、▽横と奥行きがそれぞれ１０センチ、▽重さ２.４キロの超小型衛星です。
室蘭工業大学と大阪府立大学の学生が４年前から開発を進め、１０月完成しました。
衛星には１２センチ四方のパネルが「ミウラ折り」という折り方で折り紙のように畳んだ状態で積まれていて、宇宙空間でスムーズに広がるか確かめる実験を行います。
室蘭工業大学によりますと、この実験は世界初の試みで、成功すれば大型の太陽電池パネルを使って宇宙空間で発電する技術の開発につながると期待されています。
また、アマチュア無線を利用して地上と衛星との間で交信する実験も行う予定で、この実験にはアマチュア無線の愛好家も参加できるということです。
人工衛星は、来年２月ごろにアメリカから民間ロケットで国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、宇宙空間で実証実験を行うことにしています。
研究開発をしてきた室蘭工業大学大学院の林夏澄さんは「宇宙太陽光発電システムの技術を実証する第一歩なので役割を果たしてほしい」と話していました。
室蘭工業大学の内海政春教授は「打ち上げてからがまた長い戦いですが、多くの方に支援を頂いたのでうまくいってほしい」と話していました。

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October 31, 2020 at 05:55PM
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