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微生物、宇宙空間で年単位での生存を確認(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース

国際宇宙ステーションの日本実験棟では「たんぽぽ計画」の一環として、放射線耐性微生物を長期間にわたって宇宙の過酷な環境にさらす実験を実施。その結果、3年も宇宙空間にさらされた後の微生物の生存が測定されたのです。この発見は生命が他の天体から地球に飛来したとするパンスペルミア仮説を強めることになるかもしれません。 【全画像をみる】微生物、宇宙空間で年単位での生存を確認

極限環境微生物を宇宙空間に晒してみたら生きてた

デイノコッカス・ラディオデュランスは凍てつくほどの寒冷な気温、電離放射線、紫外線、そして乾燥に耐えられる極限環境微生物。そしてFrontiers in Microbiologyに掲載された最新の研究は、この微生物が宇宙空間の過酷な環境でも生き残れると示しています。 デイノコッカスの乾燥サンプルを国際宇宙ステーションの外壁にあるパネルで3年間曝露させてから地球に持ち帰ったところ、生存している菌体もあったことがわかりました。実はこの実験を行うにあたって実験を率いた東京薬科大学の山岸明彦名誉教授らはデイノコッカスの菌体を「塊」としていたのでした。 今回の研究成果は、特定の微生物は塊になっていれば宇宙空間をまたぐ長旅の間、生存可能であると示唆しています。そのため、この結果が微生物は他の惑星に根付くことができるというパンスペルミア仮説を後押しすると彼らは語っています。この研究は、生命が地球か火星のどちらかの惑星からやってきたというパンスペルミアのシナリオについても論じています。(公平な立場で言うと火星が生命居住可能であったかはまだわかっていません)

最強の微生物 vs 宇宙

2008年、山岸教授らは高層大気中に漂う微生物を見つけるために航空機と大気球を用いました。そもそもデイノコッカス・ラディオデュランスは「ギネス世界記録」に世界で最も放射線に強い細菌として掲載されており、そのサンプルは地上から高度12kmでも発見されています。この微生物が対流圏上部で確認されたことから、デイノコッカスが宇宙の過酷な環境でどうなるのかを理解しようということになったのでした。

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September 03, 2020 at 08:30PM
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