あなたは知ってますか?「2019年7月、東京などあとかたもなくすべて吹き飛んでしまうような威力をもつ小惑星が、地球のすぐ近くを通過していた」ということを。
【画像を見る】出典:読むだけで人生観が変わる「やべー」宇宙の話
そんな、すぐに子どもにも教えたくなる面白い宇宙の話が満載!フォロワー20万人超のツイッター・気になる宇宙氏による『読むだけで人生観が変わる 「やべー」宇宙の話』より、スケールが大きすぎて、気になってしょうがない宇宙科学の話をご紹介します。
■ 宇宙の余命は少なくとも1400億年、永遠じゃないの!?
宇宙がいつ終わってしまうのか、東京大学や国立天文台の研究チームが「宇宙の余命」を明らかにしました。
現在、宇宙はとてつもない速度で膨張を続けており、今後収縮に転じるのかどうかについて研究されています。鍵を握るのは、宇宙に満ちている謎のエネルギー「ダークエネルギー」と「ダークマター」。ダークエネルギーの力が強ければ宇宙は膨張し続け、全ての物質がバラバラになる。一方、ダークマターが強ければ、ある時点で宇宙は収縮に転じて収束すると考えられています。
研究チームは、アメリカのハワイ島にある“すばる望遠鏡”を使って、2014年~2016年に観測した約1000万個の銀河を分析。銀河が持つ強い重力によって時空が歪められる「重力レンズ効果」がどのように影響しているのかを調べて、強い重力の源であるダークマターの分布状況を明らかにしました。
ちなみに、ダークマターとは重さはあるものの、光学的に直接観測できないとされる仮説上の物質です。「そこにあるのに見ることができない!」、簡単に言うとそんな感じです。
そして、すばる望遠鏡で集めたデータとダークエネルギーの推定量をもとに分析を行った結果、少なくとも宇宙の余命は1400億年以上あることが明らかとなりました。従来の考えでは、残り数百億年で宇宙は終わってしまうとも考えられていたため、大幅な増加となりました。
ビックバンによってこの宇宙が始まったのは、現在から138億年前のこと、まだ10分の1も経っていません。人間で例えるなら10歳ごろ、まだまだ子どもの段階です。
地球に生命が誕生したのは、約46億年前。数十億年の時があれば、我々のような知的生命体が発生できるということです。これから続く長い宇宙で人類以外の知的生命体は生まれるのでしょうか、もう生まれていますかね? そして、人類がいつまで繁栄し続けることができるのか、興味深くて夜も眠れません。
■ 気になるメモ
宇宙には銀河が2兆個以上あると言われているので、分析した銀河約1000万個は0.001%にも満たない。
著=気になる宇宙、監修者=榎戸 輝揚
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March 17, 2020 at 07:30PM
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