新型肺炎 各国でもチャーター機で自国民を退避させる動き

中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、各国も自国民を退避させるため、チャーター機を出すなど対応を急いでいます。

アメリカ

このうち、アメリカ国務省はNHKの取材に対し、中国・武漢から総領事館の職員らを帰国させるためのチャーター機が武漢の空港を出発したことを明らかにしました。

国務省の事前の発表では、チャーター機はカリフォルニア州オンタリオに向かう予定だということで、総領事館の職員のほか、一部の民間人も搭乗するとしています。

オーストラリア

また、オーストラリアのモリソン首相は29日、首都キャンベラで記者会見し、湖北省に滞在するオーストラリア人を退避させるため、チャーター機の準備を進めていることを明らかにしました。

湖北省には、およそ600人のオーストラリア人が滞在していて、子どもや高齢者などを優先的に退避させるということです。

チャーター機に搭乗した人は、湖北省を離れたあと、オーストラリア北西の沖合にある島で最大2週間隔離され、新型のコロナウイルスに感染していないか確認が行われる予定です。

オーストラリア政府は、中国での感染が拡大し続けているとして、中国への渡航を予定している市民に対して、計画を見直すよう呼びかけています。