自民党岸田派の「番頭」役の事務総長だった望月義夫元環境相が死去し、「ポスト安倍」を目指す岸田文雄政調会長に痛手になるとの見方が出ている。
望月氏が担っていた派閥内外の調整役を誰に託すかや、弔い合戦となる来年4月の衆院静岡4区補欠選挙への対応が試練となりそうだ。
19日に肝不全で死去した望月氏は、「岸田政権」実現に向けて各派閥との連携強化に取り組んでいた。環境相経験者として小泉進次郎環境相とも接触、次の党総裁選への布石を次々と打ってきた。党関係者は「派閥の代貸を失い、岸田氏には相当痛い」と指摘する。
安倍晋三首相からの事実上の「禅譲」をにらむ岸田氏は、党内最大の細田派など他派との良好な関係を築く必要がある。岸田氏は次の事務総長選びを急ぐとみられ、周囲に「まだ決めてない。考えないといけない」と話している。派内では後任として小野寺五典元防衛相や宮腰光寛前沖縄・北方担当相、金子恭之政調会長代理らが取り沙汰されている。
一方、衆院静岡4区補選は来年4月14日告示、同26日投開票の見通しで、党本部は年明けから静岡県連と候補者選定に入る方針。岸田派は望月氏の後継擁立を目指すとみられるが、二階俊博幹事長が「二階派候補」を主張するとの見方がある。二階氏は静岡が地盤だった故遠藤三郎元建設相の秘書を務めた経験があり、静岡への思い入れが強いとされ、二階氏周辺も「補選は岸田派と二階派の全面戦争になる可能性がある」と指摘する。
「岸田氏は二階派の介入をはねのけて補選で圧勝しないと求心力が落ちる」。党関係者は、補選の行方がポスト安倍の試金石になるとの見立てを示した。
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2019-12-21 22:02:07Z
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