「記述式問題」中止求め 文科省前で抗議 高校生や大学教授ら

大学入学共通テストの記述式問題の中止を求めて、6日夜、高校生や大学教授らが、文部科学省前で抗議活動をしました。

再来年1月から始まる大学入学共通テストに導入される、国語と数学の記述式問題は、採点業務を民間事業者に任せることなどを懸念する声が相次ぎ、与党側からも、見直しや延期の検討を求める意見が出ています。

6日夜、文部科学省の前には、高校生や予備校の講師、さらに大学教授ら合わせて50人ほどが集まり、文部科学省に、記述式問題の導入を中止するよう、抗議の声を上げていました。

参加した中京大学の大内裕和教授は「教育現場の声に耳を傾けない行政の在り方が、問題を先延ばしにした。一刻も早く、中止してほしい」と訴えていました。また、高校2年の男子生徒は「高校生の不安を取り除くのが、文部科学省の仕事のはずだ。これ以上、混乱させないでほしい」と話していました。